かしこまりました、が言えません
恐れ入りますを間違った話を読んで、私も似たような失敗をした事がいくつかありますが、中でもとびきり恥ずかしい過去を思い出しました。
おそれいれなかった人の話はこちら
タイトルの通り、私は「かしこまりました」が何故か言えません。
何か自分に似合ってないと言うか、使用する正しいシチュエーションが理解できていなくて、使いどころがイマイチ良くわかっておらず、今まで一度も使ったためしがありません。代わりに使ってるのが「承知致しました。」
なんか言うのテレません?かしこまりましたって。
あらあらかしこ?あなかしこ?そこかしこ?何そんなかしこまっちゃって?みたいな?伝わんないかも知れませんが、「お澄まししてる」のを自分で宣言しちゃってる感がスゴイするんですよ。
大体私の周りでは女性が良く使いますね。
電話などで「はい。かしこまりました。」
私はどうしてもかしこまれない!「承知致しました」が精一杯。
まあ特にそれで困る訳では無いんですが、ある日、電話で得意先と話した時に、内容的には先方のご厚意を受ける、といった趣旨のお返事をしなくてはならない場面に出くわしました。
シチュエーション的には「かしこまりました」が正しい!使うならここ!多分!「k・・・」いやどうしてもかしこまれない!そんなお澄まし無理!いつもの「承知致しました」もちょっとおかしい。というか足りない。ご厚意に対して「了解」程度に聞こえてしまうのではないか?!
返事しなきゃ!「syょぅ・・・」駄目だって!何か!「はい」の、よりかしこまった言い方、何か!何か無いか!?もっと!と逡巡した結果、出た言葉が
「へい!」
だった事があります。
先方の「ではよろしくおねがいします。」が爽やかに追い打ちをかけます。
↓KKKといった感じで。爽やかに少し笑ってた。
しかもイントネーションが少し「(hー)・・・へい!」で「ため」が入ってて、まるで時代劇の武士が片膝ついて忠誠を誓った主君に「有り難き幸せ!」って続けて言いそうな重低音でした。
真っ赤になりながら電話を切ると、向かいの女性が既に吹き出してました。もう息も絶え絶えになりながら「どうしたの?(笑)何でへいなの?(笑)なんで?(笑)」
言いながらもう足とかじたばた。
やめて。もう私のHPは1です。ホントやめて(泣)。
他にも電話鳴ってるんですけど、全然取れない。電話どころか息もできてない様子。危なく笑い殺すところでした。HP1で。
いや違うんです。違うんですよ。
私もね?まさか「へい」なんて言うとは夢にも思って無かったんですよ。
まさか私が「へい」なんて。私がかしこまれなかったばっかりに。
よりにもよって「へい」なんて。
ただね、はい、じゃ足りない気がしたんですよ。
もっと何かこう、「より丁寧なはい」を追求したかった!
何だったら「ありがとうございます。ご提案感謝致します。そのように対応させて頂きます」を含んだ「はい」が欲しかったんですよ。
じゃあそう言えば良かったのかというと、直接そういうべきなのは、このご厚意を直接受ける部長とかなんですよ。だからたまたま電話を取っただけの私が言うのは、なんというか、図々しい?僭越?な気がしたんです。
で、数瞬の間に突き詰めた結果、出てきた言葉が「へい!」
これ多分一生忘れられないです。
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